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見え方の教科書こども編第2章第2回.png.png

メガネを掛けられるようになったあとによくある

「気がつくとメガネが鼻先まで下がっている」

「何度直しても、すぐにずれてしまう」

「子どもだから仕方がないのかな?」

というお悩みについて取り上げます。

メガネのずり落ちは、単に掛け心地や見た目だけの問題ではありません。

レンズを通して見る位置が変わるため、処方された度数やレンズの性能を十分に生かせなくなることもあります。

このコラムでは、子どものメガネがずり落ちる主な原因と、正しい位置で快適に使うための

フィッティングについて、分かりやすくご紹介します。

ズレ落ちるメガネ.png

子どものメガネは、なぜずり落ちやすい?

子どもの顔は、大人の顔をそのまま小さくした形ではありません。

 

鼻が低く、鼻筋もまだ発達の途中です。

 

また、顔幅や耳の位置、左右の高さなどにも、一人ひとり違いがあります。

 

さらに、走ったり、跳んだり、うつむいて勉強したりと、日常生活の中で頭や体を大きく動かす

機会も多くあります。

 

そのため、子どものメガネには、大人用のメガネ以上に、顔立ちや動きに合わせた細かな調整が

必要です。

 

一見サイズが合っているように見えても、適切なフィッティングが行われていなければ、少しずつ位置がずれてしまうことがあります。

メガネがずり落ちる主な原因

子どものメガネがずり落ちる原因は、大きく分けると次の2つです。

・フレームのサイズや形が、顔に合っていない

・日々の使用や成長によって、掛かり具合が変化している

理由と成長.png

1.フレームの横幅が合っていない

顔幅に対してフレームが大きすぎると、メガネを支える力が弱くなり、動くたびに前へ

ずれやすくなります。

 

反対に、小さすぎるフレームも安心とは限りません。

 

こめかみを強く圧迫したり、テンプルが外側へ大きく開いたりすることで、メガネが前へ

押し出される場合があります。

 

「成長しても長く使えるように」と、大きめのサイズを選びたくなるかもしれません。

 

しかし、現在のお顔に合っていないメガネは、安定しにくいだけでなく、掛け心地にも影響

します。

 

子どものメガネは、これからの成長だけでなく、今の顔幅に合ったサイズを選ぶことが

大切です。

2.鼻にうまく乗っていない

メガネは、鼻と両耳で支えています。

 

子どもは鼻が低く、鼻筋もまだ十分に発達していないため、一般的な鼻幅や鼻あての形では

安定しない場合があります。

 

鼻パッドの幅や角度が合っていないと、接触する面積が小さくなり、メガネが下がりやすく

なります。

 

また、鼻の一部分だけに負担がかかり、痛みや赤みにつながることもあります。

 

子ども向けフレームには、鼻にしっかり沿う形状のものや、鼻パッドの高さ・位置を調整

できるものもあります。

 

お顔に合ったフレームを選び、適切に調整することが重要です。

3.耳に掛かる部分が合っていない

テンプルと呼ばれるメガネのつるが長すぎたり、耳に掛かる角度が合っていなかったりすると、

メガネを十分に支えられません。

特に子どもは、耳の位置や左右の高さにも個人差があります。

耳の後ろに沿う部分を適切に調整すると、うつむいたときや走ったときにも、メガネが動きにくくなります。

 

ただし、落ちないように強く曲げればよいわけではありません。

 

締めつけすぎると、耳の後ろの痛みや圧迫感が生じ、メガネを掛けたくない気持ちにつながることもあります。

 

ずり落ちにくさと快適さの両方を考えた調整が必要です。

4.活発な動きや日々の使用で、掛かり方が変化している

子どもは、メガネを掛けたまま走ったり、遊んだり、寝転んだりと、日常生活の中で体を大きく

動かします。

 

また、メガネを片手で外したり、着替えの際に引っかけたり、学校の机やカバンの中で圧力が

かかったりすることもあります。

 

こうした毎日の積み重ねによって、フレームの左右の開き方やテンプル、鼻パッドの位置が少し

ずつ変化し、購入時には合っていたメガネがずり落ちやすくなることがあります。

 

特に子どもは、自分ではフレームの変化に気づきにくく、多少ずれていても、そのまま使い続けてしまいがちです。

 

「以前は下がらなかったのに、最近よくずり落ちる」という場合は、日々の使用によって

掛かり具合が変わっていないか、眼鏡店で確認してもらいましょう。

5.成長によって掛かり具合が変わった

子どもの顔や頭の大きさは、少しずつ成長していきます。作製したときには合っていたメガネも、顔幅が広くなったり、鼻や耳の位置が変わったりすることで、掛かり具合も変化します。

 

また、髪型の変化やマスクの着用などが、メガネの位置に影響することもあります。

 

子どものメガネは、一度調整したら終わりではありません。

 

成長や使い方に合わせて、定期的に状態を確認することが大切です。

ずり落ちは「見え方」にも影響します

メガネのレンズには、適切な位置で見ることを前提にした基準があります。

 

メガネを作製するときは、フレームを正しい位置に掛けた状態で、左右の黒目の間隔や高さなどを確認し、その位置に合わせてレンズを加工します。

 

しかし、メガネが下がると、目とレンズの位置関係が変わってしまいます。

 

黒目がレンズの適切な位置から外れることで、度数やレンズの種類によっては、次のような違和感につながることがあります。

 

・見え方がすっきりしない

・目が疲れやすい

・物がゆがんで見える

・顔を傾けたり、上目づかいで見たりする

・頻繁にメガネを外したくなる

 

特に度数が強い場合や、左右の度数に差がある場合、乱視の補正が入っている場合などは、

メガネの位置による影響を受けやすくなります。

アイポイント.png

メガネを何度も押し上げているときは?

メガネが下がるたびに、子どもが指で押し上げていることがあります。

 

一時的には正しい位置へ戻りますが、すぐにまた下がるのであれば、メガネ自体の調整が必要です。

 

何度もメガネを触ることでレンズが指紋で汚れたり、いつも同じ側から押し上げることで、

フレームが少しずつ傾いたりすることもあります。

 

「下がったら押し上げれば大丈夫」と考えるのではなく、なぜ下がってしまうのかを確認することが大切です。

自宅で無理に調整するのは避けましょう

ずり落ちを直そうとして、テンプルを強く内側へ曲げたり、耳に掛かる部分を無理に折り曲げたり

するのはおすすめできません。

 

フレームの素材や構造によって、調整できる場所や力の加え方が異なります。

 

誤った方法で動かすと、フレームの変形や破損につながる可能性があります。

 

鼻パッドを支える金属部分も細く、繰り返し動かすことで折れてしまうことがあります。

 

また、「下がらなければよい」と強く締めつけると、こめかみや耳、鼻に痛みが出ることもあります。

 

メガネの調整は、フレームの状態とお顔への掛かり方を確認しながら行う必要があります。

 

気になるときは無理に直さず、眼鏡店へ相談しましょう。

子どものフィッティングで確認すること

フィッティングでは、単にメガネが落ちないようにするだけでなく、次のような点を確認します。

 

・フレームの横幅がお顔に合っているか

・鼻パッドや鼻あてが適切に接しているか

・左右のレンズの高さや傾きがそろっているか

・黒目がレンズの適切な位置にあるか

・テンプルがこめかみを圧迫していないか

・耳の後ろに無理なく沿っているか

・まつ毛や頬がレンズに触れていないか

・うつむいたり、体を動かしたりしてもずれないか

・痛みや違和感がないか

 

見た目がまっすぐになっているだけでは、十分とは限りません。

 

実際にお子さまにメガネを掛けてもらい、正面と横の両方から確認しながら、一人ひとりのお顔に

合わせて調整します。

かけ心地確認.png

ご自宅で確認したい4つのサイン

眼鏡店で調整した直後には問題がなくても、使用や成長によって掛かり具合は少しずつ変わります。

 

ご自宅では、次のような様子がないか確認してみてください。

1.鼻に赤い跡が残っている

鼻の一部分だけが赤くなっている場合は、鼻パッドや鼻あての角度、接触する位置が合っていない可能性があります。

2.耳の後ろを痛そうに触っている

テンプルが強く当たっていたり、耳に掛かる部分の曲げ位置が合っていなかったりすることが考えられます。

3.メガネが左右どちらかへ傾いている

フレームが少し変形している場合だけでなく、左右の耳の高さに対する調整が合っていない場合もあります。

4.うつむくとメガネが下がる

鼻や耳への掛かり方が合っていない、フレームの横幅が広がっているなど、いくつかの原因が考えられます。

ズレ下るサイン.png

定期的な点検で、正しい掛かり位置を保ちましょう

子どものメガネは、毎日の動きや扱い方、成長によって掛かり具合が変化します。

 

特に問題がないように見えても、眼鏡店では次のような点を確認できます。

 

・フレームのゆがみや左右差

・ネジやレンズの緩み

・鼻パッドの位置や劣化テンプルの開きや耳に掛かる角度

・成長によるサイズの変化

・レンズの傷や汚れ

 

小さなずれや緩みの段階で点検することで、掛け心地を保ちやすくなり、破損の予防にも

つながります。

 

「壊れてから持っていく」のではなく、メガネが下がる、傾く、鼻や耳に跡がつくなど、少しでも変化を感じたときにご相談ください。

まとめ

子どものメガネがずり落ちる原因には、フレームのサイズ、鼻や耳への掛かり方、日々の使用に

よる変化、成長などがあります。

 

メガネのずり落ちは、掛け心地や見た目だけの問題ではありません。

 

レンズを通して見る位置が変わり、処方された度数やレンズの性能を十分に生かせなくなることも

あります。

大切なのは、単にきつく調整することではなく、お子さまのお顔に合わせて、正しい位置で無理なく安定するように整えることです。

 

「子どものメガネはずり落ちるもの」と諦めず、気になることがあれば早めに眼鏡店へ

ご相談ください。

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