
第1回は、「遠近両用レンズ」と「老眼鏡」の違いについてご紹介しました。
遠近両用レンズは、遠くから近くまで1本で見られる便利なレンズですが、
実は生活スタイルによっては、さらに快適に使えるレンズがあります。
それが今回ご紹介する「中近レンズ」です。
はじめに

「遠近両用は知っているけれど、中近レンズは初めて聞いた」
店頭でも、このようなお声をいただくことが少なくありません。
実際、中近レンズは遠近両用ほど知られていないレンズですが、デスクワークや室内で過ごす時間が長い方にとって、とても快適にお使いいただけるレンズです。
また、「中近レンズは近くしか見えない」と思われがちですが、実はそうではありません。
今回は、中近レンズの特徴や、遠近両用との違い、どんな方におすすめなのかを分かりやすく
ご紹介します。
中近レンズとは?

中近レンズは、室内での生活やお仕事を快適にすることを目的に設計された累進レンズです。
遠近両用レンズよりも、中間距離から近くを見る範囲を広く確保しているため、パソコン作業や
接客、家事など、室内で視線を頻繁に動かす場面で快適な見え方をサポートします。
「中近レンズは近くだけ」は実は誤解です
「中近レンズ」と聞くと、近くしか見えないレンズというイメージを持たれる方が少なくありません。
しかし、中近レンズにも遠くを見るための度数が入っています。
レンズの上部には遠方を見るための度数が配置されており、少し顎を引いてレンズの上部を使うことで、室内の離れた場所まで見ることができます。
例えば、
・パソコンと書類を見比べる
・デスクの向かいに座っている人と会話をする
・会議室のホワイトボードを見る
・店内を歩きながら商品を見る
・リビングでテレビを見る
このように室内で視線を遠く・中間・近くへ移動させる場面では、とても快適にお使いいただけます。

なぜパソコン作業では中近レンズのほうが楽なのでしょうか?
「遠近両用を使っているけれど、パソコン作業になると何となく疲れる。」
そんな経験はありませんか?
遠近両用レンズは、遠くから近くまで幅広い距離を見ることを目的に設計されています。
そのため、パソコンを見る中間距離の見える範囲はどうしても限られてしまいます。
見やすい場所を探そうとして無意識に顎を上げたり、首を前に出したりする姿勢が続くことで、首や肩の疲れにつながることがあります。
一方、中近レンズは中間距離を見る範囲を広く確保しているため、自然な姿勢のまま画面や書類を見ることができ、長時間のデスクワークでも快適に感じられる方が多くいらっしゃいます。

遠近両用レンズとの違い
遠近両用レンズは、外出や散歩、買い物など、遠くから近くまで幅広い距離を見るためのレンズです。
一方、中近レンズは、遠くを見る範囲を少し抑える代わりに、中間距離から手元までを広く見渡せる
ように設計されています。
つまり、
・外出が多い方には遠近両用レンズ
・室内で過ごす時間が長い方には中近レンズ
というように、生活スタイルによって適したレンズが異なります。

こんな方におすすめです
中近レンズは、次のような方におすすめです。

運転には使用できません
中近レンズには遠くを見るための度数も入っていますが、あくまでも室内で快適に過ごすことを目的に設計されたレンズです。

レンズ上部を使うことで室内の離れた場所まで見ることはできますが、屋外で遠方を見ることや、安全確認が必要な車・バイク・自転車などの運転には適していません。
運転の際は、遠近両用レンズや遠く用の眼鏡をご使用ください。
ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です
「遠近両用と中近レンズ、どちらを選べばいいですか?」
店頭でも、このようなご質問をいただくことがあります。
どちらが優れているということではなく、普段どの距離を見る時間が長いかによって、最適なレンズは変わります。
外出が多い方には遠近両用レンズ、室内でのお仕事や家事が中心の方には中近レンズがおすすめです。
また、普段は遠近両用レンズを使用し、お仕事中だけ中近レンズに掛け替えている方も多くいらっしゃいます。

